加賀友禅染色団地は、金沢市内に点在していた加賀友禅当関連事業者が協同組合を
構成し、昭和45年に現在地である金沢市専光寺町において発足したものであります。
専光寺町は遠く白山を望み、そこから金沢市内に流れ下った犀川が日本海にそそぎ込むあたり、
白山の伏流水も豊かに流れ、水と光にあふれた、まことに加賀友禅の生産にふさわしい
場所であると申せましょう。
加賀友禅は、数百年にわたって築かれてきた確かな意匠や技術によって
裏打ちされた伝統工芸ではありますが、産業としてはまことに脆弱な、家内工業
を出るものではありませんでした。そこで、共同作業場を含む染色団地を設立
することにより、友禅流しや蒸し・湯のしなど、共同で出来る作業に関しては
共同で行うことによるスケール・メリットを生み、ゆるやかな連携と競争のもとで
新たな技術や新商品の開発に努めてまいりました
いま、世界同時不況などと言われる厳しい経済環境のもと、生活様式の変化
に伴って、若い人たちを中心とした着物離れが進んでおります。
しかし、こういった時代であるからこそ団地一体となって、生産効率の向上は
もちろんのこと、中長期的な視野に基づいた職場環境の改善、後継者の育成
を含めた雇用管理の改善などに、積極的に取り組んで参りますことが、
急務あると思っております。
加賀友禅は、女性を美しく彩るだけではなく、母から娘へと、その心を伝える
ものであります。加賀友禅染色団地を構成する各事業者は、その誇りと責任の
もとで、相互に研鑽、発展をしてまいりたいと思っております
最後に、関係各社、関係機関の方々におかれましては、ますますのご指導,
ご叱正のほど心よりお願い申し上げます。
●加賀友禅染色団地
昭和45年(1970)、金沢市内に散在していた染色業に携わる人たちが、生産性の向上と環境の整備を図るため、
郊外の専光寺町に加賀友禅の工程一貫生産が可能な染色団地を建設いたしました。
所在地は犀川河口で健民海浜公園に近く、豊富な地下水が得られる環境にも恵まれたところで、
22社が集り、家内工業から脱皮して活気に満ちあふれています。これまで金沢の風物詩となっていた、
犀川や浅野川での友禅流しが一部でしか見られなくなったのは残念ですが、
近代化された設備のもと、生産効率は大きく躍進し、技術者の連携をはじめ、
後継者の育成、新製品の開発など、伝統産業を生かした近代工芸へと新しい道が開かれました。
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